(ルールブック2023より)

セルフジャッジ5原則 

  1. 判定が難しい場合は「グッド」(相手に有利に)!
  2. 「アウト」または「フォールト」はボールとラインの間に、はっきりと空間がみえたとき!
  3. サーバーはサーブを打つ前、レシーバーに聞こえる声でスコアをアナウンス!
  4. ジャッジコールは、相手に聞こえる声と、相手に見えるハンドシグナルを使って速やかに!
  5. コートの外の人は、セルフジャッジへの口出しはしない!

(ルールブック2023より)

セルフジャッジの方法

プレーヤー·チームが判定とコールすることをセルフジャッジと言い、以下のとおり行う。

  1. サーバーはサーブを打つ前、レシーバーに聞こえる声でスコアをアナウンスする。プレーヤー同士、アナウンスによってその時点のスコアを確認する。
  2. ネットより自分側のコートについて判定とコールをする。 ボールがラインにタッチした時、ボールとラインの間に空間が見えなかった時、あるいはボールを見て判定できなかった時は「グッド」である。 ボールとラインの間に、はっきりと空間が見えた時は「アウト」または「フォールト」である。
  3. 判定とコールは、相手にはっきりと分かる声とハンドシグナルを使って、ボールの着地後速やかに行なう。 代表的なハンドシグナルは、人差し指を出して「アウト」「フォールト」を示し、手のひらを地面に向けて「グッド」を示す。
  4. ダブルスの判定とコールは、1人のプレーヤーが行えば成立する。 しかし、ペアの両選手の判定が食い違った場合はそのペアの失点となる。 ペアの判定が食い違ったとしても「フォールト」「アウト」をコールしたプレーヤーが「グッド」に訂正した場合は、1回目に限り故意ではない妨害としてポイントレットとなる。ただし、ネット、ストラップまたはバンドに触れたサービスを、1人が「フォールト」、パートナーは「レット(グッド)」とコールした場合は「(サービスの)レット」となる。
  5. クレーコートでは、相手プレーヤー·チームにボールマークの確認を要求できる。必要であれば、相手コートへ行ってボールマークを見てもよい。相手と判定が食い違った場合はレフェリーが最終判定をする。 両者が示すボールマークの位置が食い違う場合、あるいは判定できるほどのマークが残っていない場合は最初のコールが成立する。 ただし、必要以上にBMIを申し出るプレーヤーには、レフェリーが適切な処置を収る場合がある。 クレーコート以外はボールマークのチエックを行うことはできない。
  6. インプレー中、他コートからボールが入って来るなどの妨害が起こった場合は「レット」とコールしてプレーを停止し、そのポイントをやり直す。 妨害については、「試合で起こるQ&A Q11~Q16」参照。
  7. インプレー中、プレーヤーがラケット以外の着衣·持ち物を相手コート以外の地面に落とした場合、それが1回目の時は、レットをコールしてプレーを停止し、そのポイントをやり直す2回目以降、落とすたびにそのプレーヤーが失点する。レットのコールは、落とし物をしたプレーヤー·チームがコールすることはできない。相手プレーヤー·チームが妨害を受けたと判断した場合に限りコールできる。ただし、落としたことがブレーに影響を及ぼしていない場合はポイントが成立する。
  8. スコアがわからなくなった時は、双方のプレーヤーが合意できるスコアまでさかのぼり、それ以降のプレーで双方が合意できるポイントを足したスコアから再開する。 合意できなかったポイントは取り消される。 ゲームスコアが分らなくなった時も同様に処理する。 再開する時のエンドとサーバーは、合意されたスコアに準ずる。 ただし、ゲームスコアが訂正され、再開する場合のサーバーは、次の順のサーバーに交代しなければならない。 (同じプレーヤーが2ゲーム連続サーバーにはなれない)
  9. 次の場合はレフェリーまたはロービングアンパイアに速やかに申し出る。a.試合中、トイレ、着替え、ヒートルールなどでコートを離れる時 b.相手プレーヤーの言動やコール、フットフォールト等に疑間、不服がある時 c.プレーヤー同士で解決できないようなトラブルが起こった時
  10. メディカルタイムアウトを取りたい時は、レフェリーまたはロービングアンパイアに申し出る。トレーナーのいない大会ではプレーヤー自信が手当てをすることがきるが、レフェリーまたはロービングアンパイアによって、手当てを必要とする状態かどうか確認後、その許可を得て3分以内に処置を行う。
  11. 試合終了後、勝者は大会本部に試合ボールを届け、スコアを報告する。
  12. 各判定とコールをする権利者は以下の通りとする。a.「フォールト」「アウト」「グッド」はネットから自分側のプレーヤー・チームのいずれかがコール出来、その判定が成立する。b.「ネット」「スルー」「タッチ」「ノットアップ」「ファウルショット」は両プレーヤー・チームのいずれかがコール出来、その判定が成立する。C.「フットフォールト」はコート内にいるレフェリー(アシスタントレフェリー)、ロービングアンパイアのいずれか。
  13. オーバールール「イン」「アウト」のオーバールールは巡回しているレフェリー(アシスタントレフエリー)、ロービングアンパイアのいずれかが行える。
  14. 妨害によるレットのコール...コート外からの妨害による「レット」のコールは両プレーヤー·チームができる。対戦相手による無意識の妨害(落とし物1回目を含む)は妨害を受けたプレーヤー·チームのみ「レット」をコールできる。 2回目以降は故意に妨害したとして·失点する。
  15. 誤ったコールを直ちに訂正した場合...インだったボールを誤って「アウト」「フォールト」とコール(ミスジャッジ)したとしても「グッド」に訂正(コレクション)した場合は、1回目は故意ではない妨害としてポイントレットにする。 ただし、ミスジャッジの前に打たれたボールが明らかなウイニングショットまたはエースだった場合は、ミスジャッジをしたプレーヤー・チームの失点となる。 そして、2回目以降は故意に妨害したとして失点する。
  16. 対戦相手からの故意の妨害...「ヒンダランス」は、妨害を受けたプレーヤー·チームからの申し出によりレフェリー(アシスタントレフェリー)、ロービングアンパイアが判断する。 ただし妨害を認知しながら意識的にプレーを続行した場合は妨害とは見なされない。 

これ、知ってますか?

【エンドとサービスの選択】トスの勝者は3択です

  1. サーバーかレシーバーかを選ぶ。トスの敗者はエンドを選ぶ。
  2. エンドを選ぶ。トスの敗者はサーバーかレシーバーかを選ぶ。
  3. トスの敗者に、先に選ばせる。


【有効返球】以下は有効返球です

  • バウンドした後に逆回転や風などによってネットを越えて戻ったボールをネット越しに正しく返球した場合。
  • ボールを打った後にラケットがネットを越えた場合。
  • コート内に転がっていた別のボールに当たったボールを返球した場合。※返球したボールがどちらのボールかはっきりしない場合はレット。


【妨害】以下は妨害にはなりません

  • ポイントが始まった時、すでにコート上に転がっていたボールや物体。


【間違いの訂正】間違いに気付くまでのポイントは全て有効

  • サーバー順の間違いは、ゲームの途中なら本来のサーバーに代わる。すでにゲームが終了していた場合は入れ替わったままの順番で続ける。
  • タイブレーク中のサーバー順の間違いは、偶数ポイントが終わった後なら正しい順番に戻し、奇数ポイントの後なら入れ代わったままで続ける。


【連続的プレー】

  • ポイント間は25秒以内。エンドの交代は90秒以内。セット間とマッチタイブレーク前は120秒以内。
  • 第1ゲーム終了後とタイブレーク中のエンド交代時は休憩できない。
  • プレーヤーの不可抗力でのウェア・シューズ、ラケット以外の用具の交換が必要な場合、時間の延長は認められる。
  • 医療上の手当として許される治療時間は1回3分間。


☆ 講習会参加者より補足です
レシーバーはサーバーのペースに合わせて構える。レシーバーに25秒ルールはない。

(ルールブック及び日本テニス協会HP、鳥取県テニス協会ガイドラインから抜粋)

Q: 電子機器の使用

プレーヤーは、試合中いかなる電子機器も使用することができない。スマートウォッチは電源が切られた状態でも試合中の着用は認められない。


Q:試合中にストリングが切れた場合

A:ストリングの切れたラケットでプレーを認めていないトーナメントでは新しいポイントをプレーすることはできない。ラリー中に切れた場合は、ポイントが終わるまでプレーを続ける。
第1サービスのフォルトボールを返球したときにレシーバーのガットが切れた場合、第2サービスの前にラケットを交換した場合はサーバーに第1サービスが与えられる。ラケットを交換しない、あるいは、ダブルスパートナーとすみやかにラケット交換した場合、サーバーは第2サービスを打つ。

Q:コンタクトレンズとメガネ

A:...コンタクトレンズを落としてしまった場合は、理にかなった時間内で、付近を探すことが出来る。また、代用品のメガネまたはコンタクトレンズが会場内にあれば「用具の不具合」として、理にかなった時間で、取りに行くことが出来る。
メガネあるいはコンタクトレンズ...が破損した、または汚れて不具合になった場合、理にかなった時間でコートを離れて取り替えに行くことが出来る。

Q:ラケットを取りに、コートの外へ

A:試合中、...ラケットの補充のためにコートを離れる際は、アンパイアが同行(許可)し、次のポイントの始まるまでの時間内(25、90、120秒)で、用意しなければならない。
...プレーヤーはアンパイアを通じ、ラケットをコートに届けてもらうようリクエストができる。
 

Q:「理にかなった時間内で、コートを離れる」ということ

A:...コートを離れる場合(トイレットブレーク、用具の不具合、女子の着替え)は、会場設備やコート配置状況で異なるので、適切な時間として与える。

Q:第2サービスで、レシーバーがノットレディで手を上げていた場合

A:レシーバーが構えた後、サーバーが第2サービスを打つ寸前に、...「ノットレディ」を知らせた。しかし、サーバーが気づかず、すでにサービスのモーションに入っていた場合、第1サービスからやり直す。
レシーバーが構える前に、第2サービスが打たれた場合、その第2サービスからをやり直す。

Q:第2サービスの前に、他のコートから、ボールが転がって来た場合

A:第2サービスのモーションの前に...転がってきた場合、妨害されたとは判断しない。...第2サービスのモーションに入った後に、ボールが入ってきた場合、プレーが妨害されたとして、第1サービスからポイントをやり直す。


Q:インプレー中、コート上にあるボールを蹴飛ばした場合

A:第2サービスからのインプレー中、第1サービスのフォールトのボールを誤って蹴飛ばした場合、チェアアンパイア(チェアアンパイアが付かない試合では相手プレーヤー)がプレーを妨害したと判断した場合、「レット」をコールすることができる。2回目以降は、その度に相手への故意の妨害となり、失点する。

Q:8ゲームプロセットや1セットマッチの試合でのトイレットブレーク

JTAルールブックには、3セットマッチの試合に関してしか書かれていません。
A:2018年から...8ゲームプロセットや1セットマッチの大会では、トイレットブレークの回数やいつ行けるかに関して、大会側の決定となります。
★ 当支部では県協会ガイドラインに従い、「緊急時に限りペアで 1 回」とし、レフェリー、ロービング、いない場合は対戦相手に申告し、許可をもらうこと。

Q:相手選手がフットフォールトを頻発し、改善されない場合

A:セルフジャッジの試合で、「フットフォールト」を選手同士でコールすることができません。 ロービングアンパイアを呼んで、コート内で見てもらいます。 コートの外からフットフォールトをコールすることはできません。 ロービングアンパイアがいない場合は、大会レフェリーを呼んで下さい。


Q:タイブレーク中のサーバー間違い

A:奇数ポイントが終わったときに気が付いた場合は順番が入れ替わる。偶数ポイントが終わったときに気が付いた場合は本来の順番もどる。
【 例 】① A(デュース)⇒ ② A(アド) ⇒ ③ A(デュース)※ここで間違いに気付く
本来、④⑤はAの順番だが、奇数ポイント③が終わって気付いたので、入れ替わる。
④ B(アド)⇒ ⑤ B(デュース)⇒ ⑥ A(アド)⇒ ⑦ A(デュース) ⇒ ⑧ B(アド)⇒ ⑨ B(デュース)…
【 例 】① A(デュース)⇒ ② B(アド)⇒ ③ B(デュース)⇒④ B(アド)※ここで間違いに気付く
偶数ポイント④が終わって気付いたので、本来の順番に戻す。サービスサイド(デュースor アドバンテージ)はスコアに準ずる。
⑤ A(デュース)⇒ ⑥ B(アド)⇒ ⑦ B(デュース)⇒ ⑧ A(アド)⇒ ⑨ A(デュース)…

フェアプレーの推進について 

鳥取県テニス協会